【SES経験者が教える】SESのメリット・デメリット | Tech Log

実務未経験からエンジニアを目指すときに必ず聞く単語が「SES」です。

SESとは、「システムエンジニアリングサービス」の略称になります。

簡単に説明すると、派遣とほとんど同じで客先常駐でエンジニアの仕事をします。
(SESと派遣は法律などの違いがありますが、労働者からすればほぼ同じです。)

私は実務未経験からエンジニアになるため、実際にSESで働いていました。

今回は、私の体験談をもとにSESのメリット・デメリットについて紹介します。

結論から言うと、私はSESで働いて全くスキルがつかないまま辞めました。

SESの3つのメリット

SESのメリット

私が働いて感じたSESのメリットは、以下の3つです。

  • 実務未経験者でも入りやすい
  • 色々な職場で経験を積める
  • 周りの社員が気を遣ってくれる

この3つを順番に解説します。

実務未経験者でも入りやすい

SESの1番の魅力といえば、入社難易度が低いことです。

実際、私は実務未経験のときにSESに入社できました。

ハッキリ言って、実務未経験者がIT業界の花形である「自社サービス企業」や「受託開発企業」に入社するのは難しいです。
(これらの企業はは求められるスキルが高く給料も高いので、実務未経験者が採用されることは稀です。)

SESでエンジニアの経験を積むことで、待遇の良い企業への転職やフリーランスになることも可能です。

「未経験」というタグをはずす手段として、SESという選択もあります。

色々な職場で経験を積める

SESはずっと同じ会社で働くことはありません。

案件が終わると、また次の案件(別の会社)に行きます。

案件の期間は、半年間・1年間・2年間など案件によって違います。
(私が働いていた会社は半年〜1年半の案件が多かったです。)

なので、定期的に新しい職場で新しい業務をするのがSESの特徴です。

職場が変わるたびに人間関係の構築は大変ですが、色々な経験が積めます。

周りの社員が気を遣ってくれる

派遣先の企業で働くと、周りの方は「他社の社員」です。

なので、基本的には敬語でライトな感じの付き合いになります。

私がSESで働いていいるときも、偉そうな態度や横柄な口調で指示してくる上司はいませんでした。
(この部分は現場によって違ってきますが、、、)

もし現場に嫌な人がいても、半年〜1年ほど我慢して次の現場に移動すれば2度と会うことはありません。

必要以上に仲良くすることもないので、ライトな人間関係を好む方にピッタリです。

SESの3つのデメリット

SESのデメリット

私が働いて感じたSESのデメリットは、以下の3つです。

  • 業務時間や業務内容が職場が変わる
  • 自分で仕事を選べない
  • 帰社日が面倒

この3つを順番に解説します。

業務時間や業務内容が職場が変わる

就業規則・労働時間・業務内容は派遣先の企業によって変わるのが特徴です。

つまり、案件によって終電間際まで残業することもあれば、ほぼ定時で帰れる案件もあります。

業務内容も案件によって異なり、開発案件もあればプログラミングとは全く関係のない案件もあります。

私がSESで働いていたとき、プログラミングとは全く関係のない案件を担当していました。
(業務内容は電話のとりつぎやエクセルを触るなど、プログラミングスキルを伸ばせないので退職しました。)

派遣先の企業は運になるので、願うことしかできません。

自分で仕事を選べない

これはSES企業にもよりますが、私が働いていた企業は仕事を選ぶことができませんでした。

一応、希望する職務内容などは聞いてくれますが、希望を聞くだけで反映はしてくれません。

私は、「言語は何でもいいのでコードを書ける現場に行きたい」と伝えていましたが、仕事でコードを書いたことは1度もありませんでした。

また、「プログラミングスキルを伸ばしたいから違う案件に行きたい」と伝えてもスルーされました。

SES企業からすれば、とにかくエンジニアを派遣させて利益を出すことが大切です。

SES図解

なので、運良く希望と合致する案件があれば派遣させてもらえますが、それ以外は希望に沿わない案件に派遣されます。

また、紹介された案件に拒否権はなく、必ず行かなければならないという暗黙のルールもあります。

帰社日が面倒

SES企業の多くは、2ヵ月〜3ヵ月に1度帰社日が設けられています。

帰社日とは、派遣されているエンジニアが本社や支社に集まるという日です。

平日の日中・勤務時間後・土日などに集まるのですが、これがものすごくめんどくさい。

帰属意識を高めることが目的ですが、客先常駐エンジニアを集めても特に話す話題がありません。

お互いの案件の内容や苦労話をして終わりです。

全く生産性のない、ただ面倒なイベントになります。

結論:実務未経験者はSESよりもプログラミングスクールがおすすめ

 SESよりもプログラミングスクールがおすすめ

私の体験から実務未経験からSES企業に入社するのはおすすめできません。

なぜなら、プログラミングスキルがない状態でSES企業に入社しても、プログラミングスキルが伸ばせる案件にいける可能性が低いからです。

まずは、転職サポート付きのプログラミングスクールに通って、プログラミングスキルを身につけてスクール経由で転職するのがおすすめです。

私の場合は、「Raise Tech」というプログラミングスクールに通って、残業禁止のホワイトIT企業に就職できました。

いま働いている企業は、社員の育成を考えており、スキルを伸ばせる仕事を任せてくれます。

「Javaエンジニア」「AWSエンジニア」を目指すなら、Raise Techがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

SES企業もたくさんあるので、一概には言えませんが、私の経験上おすすめすることはできません。

実務未経験からSES企業に入社する場合は、「プログラミングに関わる案件を任せてもらえるか」などを面接で確認してください。

プログラミングスキルを伸ばせれなければ、SES企業に入る意味がなくなるので。

もし、授業料を支払えるお金があるならプログラミングスクールに通うのがおすすめです。